新型のSOXAI RING Xと、現行のSOXAI RING 2。公式が出している数字だけで比べると、判断材料は思ったより少ないままです。
- 公表されている違いは幅1.51mm(6.7mm→5.19mm)と最大バッテリー5日ぶん(15日→10日)の2つだけです
- RING Xは価格も発売時期も未発表。公式リリースにも「記載している仕様は開発中のものです」と注記があります
- RING 2はAmazonが35,982円(10%引き)で、公式・楽天の39,980円より3,998円安い状態です
SOXAI RING Xが何なのかは別の記事にまとめました。この記事はその先、「待つか、いま買うか」に絞ります。
新製品が予告されたときの迷いは、たいてい同じ形をしています。待てばもっと良いものが買えるかもしれません。ただし、いつ買えるのかは分からず、その間ずっと何も計測できません。しかも現行モデルは、いま値引きされています。この3つをどう天秤にかけるかという話です。
9月18日に、公式から新しい情報が出た
SOXAIは9月18日に、RING XをKickstarterで近日公開するというリリースを出しました。この時点で分かったことが3つあります。
- Kickstarter公開は「近日」。当初案内されていた「2026年9月中旬」という表現ではなくなりました
- 100円の「限定価格パス」はKickstarter公開までの販売。公開後は購入できず、数量限定のため上限に達し次第受付を終了する場合があるとされています
- 「世界最小」の定義が注記で示された(後述)
そのうえで、2026年9月21日時点の状況を実際に確認しました。Kickstarterで「SOXAI」を検索しても、公開前・公開中・遅延プレッジのいずれにも該当するプロジェクトは0件です。当初予定の9月中旬は過ぎていますが、まだ立ち上がっていません。
幅5.19mmも最大10日間も、確定値ではないということです。ここを踏まえたうえで比べます。
「世界最小」は、何と比べた数字か
9月18日のリリースには、こう注記されています。2026年8月時点のSOXAI調べで、一般販売されているスマートリングの幅において比較したもの。
読み取れる条件は2つです。ひとつは比べているのが「幅」だけで、厚みでも体積でもないこと。もうひとつは「一般販売されている」製品との比較で、発表済みでも未発売の製品は入らないことです。Oura Ring 5との関係はRING Xの記事で整理しました。ここでは、この注記がある以上「あらゆるリングより小さい」という意味ではない、とだけ押さえておきます。
数字で並べる
| 項目 | SOXAI RING X(開発中) | SOXAI RING 2(発売中) |
|---|---|---|
| リングの幅 | 5.19mm | 6.7mm |
| 厚み | 未発表 | 2.7mm |
| 重量 | 未発表 | 2.1〜2.7g |
| 最大バッテリー | 最大10日間 | 最大15日間(20〜26号) |
| 価格 | 未発表 (100円の限定価格パスのみ販売中) | Amazon 35,982円 公式・楽天 39,980円 |
| 買えるか | 買えない。Kickstarterで近日公開 | 買える。在庫あり |
| サイズ展開 | 未発表 | 8〜26号の10種類 |
| カラー | 未発表 | 5色 |
| 防水 | 未発表 | 100m防水 |
| 保証 | 未発表 | メーカー保証1年 |
| 月額 | 未発表 | 不要(買い切り) |
左の列が「未発表」だらけなのが、いまの状況そのものです。比較できるのは幅とバッテリーの2行しかありません。
1.51mmは、どれくらいの差か
6.7mmから5.19mmへ。数字にすると22.5%細くなります。パーセントで見ると大きい変化です。
ただし、指に着けたときの体感を決めるのは幅だけではありません。RING 2は幅6.7mmに対して厚み2.7mmで、この厚みが指の内側に出っぱる量になります。RING Xの厚みは未発表なので、「細くなった」が「薄くなった」を意味するかは現時点では分かりません。幅だけが細くなって厚みが同じなら、着け心地の変化は見た目ほどではない可能性もあります。
逆に、幅が細いことがはっきり効く場面はあります。指の関節をまたぐときの引っかかりと、隣の指に当たる面積です。すでにリングを着けていて「指を曲げると気になる」という人にとっては、1.51mmは無視できない差になります。
5日ぶんの電池は、年に何回の差か
最大15日間から最大10日間へ。充電回数に直すと、こうなります。
- RING 2(最大15日): 365÷15=年に約24回
- RING X(最大10日): 365÷10=年に約37回
差はおよそ年12回、月1回ぶんです。RING 2の充電時間は60〜120分で、非接触のNFCワイヤレス充電。つまり増えるのは「月に1回、1〜2時間リングを外す日」ということになります。
これを小さいと見るか大きいと見るかは、使い方で変わります。スマートリングは外している時間のデータが取れません。睡眠を毎晩とぎれなく記録したい人にとっては、充電のたびに1晩ぶん欠けるかどうかが効いてきます(実際には日中に充電すれば睡眠は途切れませんが、それを忘れずにできるかは別の話です)。
なお、RING 2の15日間は20〜26号の場合の理論値です。サイズが小さいほどバッテリーも小さくなるので、細い指の人はもともと15日より短くなります。
いま買うなら、いくらか
2026年9月21日時点で、RING 2の価格を3経路で確認しました。
| 買う場所 | 価格(税込) | 補足 |
|---|---|---|
| Amazon | 35,982円 | 10%引き。参考価格39,980円 |
| SOXAI公式オンラインストア | 39,980円 | 送料無料。5色から選べる |
| 楽天(ひかりTVショッピング) | 39,980円 | 送料無料。ポイント付与あり |
Amazonが3,998円安い状態です。割引は期間限定の表示なので、読んでいる時点の価格は必ず確認してください。ポイント還元まで含めると楽天が詰めてくる場合もあります。
公式で買う場合は、サイジングキットが先に届いて、サイズを申し込んでから本体が届くという3段階です。すぐには着けられません。Amazonは号数を指定して直接買う形なので、号数が分かっているなら早いのはこちらです。
待つなら、何を引き受けることになるか
RING Xを待つ場合に、いまの時点で確定していないものを並べます。
- 価格 — 未発表。限定価格がRING 2より安いとは限りません
- 発売時期 — 未発表。Kickstarterの公開日すら出ていません
- 届く時期 — Kickstarterは支援であって購入ではないため、公開後さらに先になります
- 仕様 — 公式が「開発中のもの」と断っています
- サイズ・カラー・防水・保証 — すべて未発表
100円の限定価格パスは、この不確実さを引き受けたうえで「限定価格で支援できる権利」を確保するものです。RING Xの記事で書いたとおり、パス代金は返金されず、商品代金への充当もありません。パスを持たなくてもKickstarterで支援すること自体はできます。
そしてもうひとつ、待つあいだのコストがあります。計測できない期間が延びることです。睡眠の記録は、取り始めてから傾向が見えるまでに数週間かかります。「いい機種が出てから始めよう」と考えて半年動かないより、いま手元のデータを取り始めたほうが得られるものは多い、という考え方もできます。
どちらを選ぶか
- RING 2をいま買う — 睡眠の計測をまだ始めていない/充電の手間より欠測のほうが嫌/号数が分かっていてすぐ着けたい/3,998円引きのうちに決めたい/保証や防水の条件をはっきりさせてから買いたい
- RING Xを待つ — すでにスマートリングを使っていて、太さだけが不満/指の関節にひっかかる感覚が続いている/クラウドファンディングの仕組みと納期の不確実さを理解している/価格が出るまで判断を保留できる
- どちらでもない — 他社も含めて比べたいならRingConn Gen 3との比較があります
いちばん避けたいのは、待っているうちに何も始まらないことです。RING Xの公開日は公式にも出ていないので、「来週には分かる」と言える段階ではありません。
どちらを選ぶにせよ、指の号数だけは先に測っておいて損がありません。サイズが合わないリングは、細さも電池も関係なく使えなくなります。
どのスマートリングを選んでも変わらないこと
最後に、機種に関係なく共通する前提を2つ。
ひとつは、スマートリングは医療機器ではないということです。SOXAIも公式リリースに「本製品は医療機器ではなく、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません」と明記しています。数値は自分の傾向をつかむための参考であって、診断ではありません。
もうひとつは、測っただけでは睡眠は変わらないということです。データが教えてくれるのは現在地で、動かすのは寝る時刻と夜の行動のほうです。リングを買う前にできることは、サイズを測っておくことと、寝る前の1時間をどう使っているかを見直すことくらいかもしれません。